「オックスフォードシャツ」ってどんなシャツ?
ローファーに合うシャツとしては「白のTシャツ」または「オックスフォードシャツ」が基本だということを教えてもらいました。
さすがに白のTシャツが何なのかは分かりますが、果たして「オックスフォードシャツ」とはどんなシャツなのか?と聞かれるとと、正直言って答えられません。
アマゾンで「オックスフォードシャツ」で検索するとたくさん出てきますが、こうして何となく検索して買うだけでなく、せっかくの機会なのでここで基本的な知識を集めておきましょう。
出典:What is an Oxford Shirt | Wardrobe Essentials | Burton Menswear
「オックスフォード大学公認」シャツではない
オックスフォードといえばやはりイギリスの名門「オックスフォード大学」を思い浮かべますが、オックスフォードシャツはこの大学とは(直接は)関係ないそうです。
同じイギリスのスコットランドにあったある工場で、4種類の生地を有名な大学にちなんだ名前で呼んでいたことがその由来です。
それぞれの生地がケンブリッジ、イェール、ハーバード、そしてオックスフォードと名付けられました。
そこからオックスフォード生地で作られたシャツを「オックスフォードシャツ」と呼ぶようになった、ということのようです。
オックスフォードシャツはフォーマルシャツとして着れる?
19世紀には、フォーマルなシャツがとても高価だったため、それに代わるシャツとしてオックスフォードシャツが愛用されるようになったといわれています。
しかし本当のフォーマルシャツというのは、たとえば袖口(カフス)や襟(カラー)を取り外すことができるなど、オックスフォードシャツとは全く別の作りになっています。
またフォーマルシャツは、綿やポリエステルで作られていますが、オックスフォードの生地は厚手のものが多く、その分カジュアルな雰囲気を醸し出しています。
したがってオックスフォードシャツをフォーマルシャツとして扱うことはできませんが、よほど形式ばった場合でない限り、オックスフォードシャツでも十分代用できます(あくまで代用であることを忘れないようにしましょう)。
いろいろな着こなしができる便利なシャツ
今回はあくまで「ローファーに合うシャツ」ということでオックスフォードシャツについて調べていますが、このシャツの一番の魅力は、やはり「汎用性が高く、着回しがしやすい」ことだといわれています。
つまり、ローファーだけに合うシャツではなく、ほかのいろいろなスタイルで着まわすことができるということです。
たとえば、今回はローファーやジーンズと合わせて着ることを想定していますが、この組み合わせはローファーだけでなく、デッキシューズなども合うといわれています。
また夏の暑い時期には、半袖のオックスフォードシャツや長袖をロールアップする着こなしもOKです。
季節によってはジーンズのほかにもオックスフォードシャツに「チノパン+革靴+ブレザー」という組み合わせも使えるでしょう。