ソニー ノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM4」を3か月間使ってみた(レビュー)

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ソニーノイズキャンセリングヘッドホンは、これまでもその性能の高さで知られてきましたが、この「WH-1000XM4」ではリクエストの多かった「マルチデバイス接続機能」が追加されているのが最も大きな特徴です。

 

私は2020年に発売されたときに購入し、そのあと最近までとりあえず3か月間使ってみました。

 

これからも使い続けたい逸品ですので、以下感想・レビューを書きました。

 

全体の感想

この3か月間ほぼ毎日使ってみて、ソニー WF-1000XM4が最高のノイズキャンセルワイヤレスヘッドホンの一つだと言われていることが実感できました。

 

素晴らしい音、効果的なノイズキャンセリング、バッテリ寿命の長さに加えて、2つのデバイスを接続するためのマルチポイントBluetooth 5 をサポートしています。

 

LDAC形式のハイレゾ音源や、アナウンスを聴くためのインスタント・アンビエントサウンド・モードも用意されています。

 

軽くて快適なヘッドホンとして、長時間身に着けていられる快適さは、私がその前にずっと使っていたBoseの「QC35 II」に匹敵します。

 

見た目や触った感触などは、競合他社の製品と比べてプレミアム感には欠ける感じがします。

 

しかし外出先では折り畳むことができ、軽量プラスチックとしては耐久性に優れていると思います。

 

修理もできるし、バッテリーはリーズナブルな金額で交換可能。

 

あえていうと、通話品質はとくに驚かせるような品質ではなく、あくまで平均的でした。

 

その他の特徴

  • AndroidiOSではGoogle Assistantが利用可能ですが、アマゾンのAlexaも使えますし、iPhoneではSiriのようなスマホの音声アシスタントを使うこともできます。
  • ヘッドホンの電源が入っているときに電源ボタンを押すと、バッテリーの残量を教えてくれます。
  • TidalやDeezerなど一部の音楽配信サービスの「360 Reality Audio」に対応しているそうです(私は利用していません)。
  • 「Speak-to-Chat」機能は、ある程度の声の大きさで話し始めるとそれを検出し自動的に「アンビエントサウンド・モード」を有効にしてくれるものです。いちいちヘッドホンを外さなくても会話を続けることができます。

 

そのほか、詳しい情報を以下にまとめました。

 

外見

一見、その控えめなデザインのせいで、ひとつ前のWH-1000XM3と比べても大きな変更がないように見えるかも知れません。

 

高品質なプラスチック製のボディは254gと軽量。本当に軽いです。 しかしプラスチック製のため、メタルやカーボンファイバー製の300gを超える他社製品ほどの高級感はありません。

 

快適さという点では、私が今まで使ってきたBoseの「QC35 II」に劣ることなく、柔らかいレザーレットのヘッドバンドが頭を覆い、イヤーカップは頭の側面に優しく、均等な圧力でカバーしてくれます。

 

私は特に頭が小さいわけではありませんが、頭を傾けて下を見るときにヘッドバンドが前に滑ることが何度かありました。 それ以外は、ヘッドホンをつけていること自体を忘れてしまうほど快適です。

 

Bluetooth 5.0ヘッドホンとして、ほとんどのBluetooth対応のスマートフォンタブレット、コンピュータなどのデバイスと互換性があります。

 

またほとんどのデバイスで使用されているユニバーサルSBCとAAC オーディオフォーマットもサポートしています。

 

さらに、最高品質のワイヤレスオーディオを実現するため、多くのAndroidバイスと互換性のあるソニーハイレゾリューションLDAC Bluetooth オーディオフォーマットもサポートしているのもポイントです。

 

マルチポイント接続

2台のデバイス(たとえば通話用のスマホ と音楽用のノートパソコンなど)を同時に接続できるマルチポイント接続機能をサポートしています。

 

手元にある機器をいろいろ試してみましたが、しっかり動作してくれます。

 

ただしこのマルチポイント接続を有効にすると、ハイレゾLDACオーディオは使用できず、標準的なSBCまたはAACへの接続に限られてしまいます。

 

ヘッドホンをペアリングするには 4 つの方法があります。

  • Googleの「Fast Pair」
  • AndroidとのペアリングのためにはNFCをシングルタップ
  • AndroidまたはiPhoneおよびiPad用のアプリ「Sony Headphones Connect」
  • 手動でボタンを押す従来の方法

 

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イヤーカップ

左のイヤーカップには「電源ボタン」と「カスタムアクションボタン」があり、GoogleアシスタントAmazon Alexaノイズキャンセリングのいずれかをコントロールするように設定できます。

 

右のイヤーカップはそのほかのコントロールを制御できるタッチパッドになっています(手袋をしていると使えなかったので、素手で触る必要があります)。

 

一時停止・再生はダブルタップ、トラックスキップは前方・後方にスワイプ、音量は上下にスワイプしてコントロールします。

 

またこの右のタッチパッドの上に手のひらをかざすと、「アンビエントリスニングモード」に素早く切り替えられます。

 

アプリ

ソニーのアプリ「Headphones Connect」(Android用、iOS用)を使うと、接続されたデバイスの切り替え、ノイズキャンセリングモード、サウンドオプションなど、さまざまな設定やアップデートを処理できます。

 

ヘッドホンには自分の声を拾うマイクが5つ搭載されていて、以前のバージョン(WH-1000XM3)と比較して若干改善されています。

 

現時点では最高のノイズキャンセリング技術を搭載しているヘッドホンと言われているだけあり、実際に使ってみると分かりますが、外を歩いているときに聞こえてくる低周波のうなるような音や、人のしゃべり声、さらには突然聞こえてくるノイズまでしっかりと削減してくれます。

 

イヤーカップが耳をカバーするときにはヘアスタイルやメガネなどが影響しますが、アプリを使用することで、そうした細かいものも考慮されたノイズキャンセリング機能にカスタマイズしてくれます。

 

飛行機に乗っている状態を感知して、モードを変更してくれる機能も搭載されているそうです(飛行機では使っていないので未体験です)。 

 

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アンビエントサウンド・モード

さらに、「アンビエントサウンド・モード」という機能があります。 これはヘッドホンで聴いている最中に耳に入って来る外部のノイズの量を20段階で調整してくれるものです。

 

さらには、外部からのノイズの中でも特に話し声がよく聞こえるモードも用意されています。

 

サウンドコントロールにより今いる環境がどれくらい騒がしいかによって、ノイズキャンセリングのレベルを自動的に調整することができます。

 

アプリのシステムがお気に入りの場所を学習して、たとえば通勤電車ではノイズキャンセリングを最大にし、自宅では周囲の音のレベルを最大にするなど、自動的に切り替えてくれるのです。

 

この価格レベルでは最高水準のサウンドを得られるBluetoothヘッドホンであると言えるでしょう。 聴きなれた曲でも、このヘッドホンで聴けば新しいニュアンスを発見できるほどです。

 

ベンベンうなるベースラインや、壮大なオーケストラの幅広いサウンドなど、このヘッドホンはほとんどの音楽ジャンルから最高のものを引き出すことに優れています。

 

超複雑なトラックでもディテールを確実に再現してくれるので、パワフルな低音の上にボーカルがのせてあるような映画のサウンドトラックにも最適です。

 

バッテリー

ノイズキャンセリングを起動した状態で30 時間使えます。 これは同様の他社製品と比べると10時間ほど長く使えることになります。

 

ノイズキャンセリング機能をオフにすれば最大 38 時間使うことができ、またアンビエントサウンド・モードであれば22 時間持続します。

 

また音声通話で使った場合も24 時間使えます。

 

1.5Aの電源アダプターを使い、右のイヤーカップのUSB-C ポートを通して3時間でフル充電できます。 10分間だけの充電でも5時間分の再生が可能です。

 

バッテリーの交換は、正規のサービスセンターで可能です。 そのほかの部品についても修理可能で、イヤーパッド、ヘッドバンド、メインボードなどの交換部品が入手できます。

 

ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM4

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